ことばの臨床(りんしょう)社会学(しゃかいがく)

なんだかいつもの柔(やわ)らかタイトルと違(ちが)って
硬(かた)いタイトルでしょ。

書籍(しょせき)のタイトルです。
宮原浩二郎(みやはらこうじろう)著書(ちょしょ)
カニシ出版(しゅっぱん)

この中の文面(ぶんめん)が、2010年度(ねんど)の関西学院大学(かんさいがくいんだいがく)社会学部(しゃかいがくぶ)の外国人(がいこくじん)留学生(りゅうがくせい)入学(にゅうがく)試験(しけん)問題(もんだい)に出題(しゅつだい)されています。

小論文(しょうろんぶん)のテスト問題(もんだい)は、面白(おもしろ)い内容(ないよう)に滅多(めった)に出合(であ)わないのですが、この内容(ないよう)は興味(きょうみ)をもちました。
 
言葉(ことば)には、
カラダに棲(す)む言葉(ことば) 「カラダ語(ご)」とアタマに棲(す)む言葉(ことば) 「アタマ語(ご)」があるという。

カラダ語とは、実際(じっさい)の経験(けいけん)を通(とお)して「身(み)についた」言葉(ことば)であり、声(こえ)に出(だ)すとカラダが反応(はんのう)する言葉(ことば)である。聞(き)くと体験(たいけん)や体感(たいかん)がよみがえる言葉(ことば)。

アタマ語(ご)は、勉強(べんきょう)や読書(どくしょ)、人(ひと)からの伝聞(でんぶん)を通(とお)して「頭(あたま)に入(はい)った言葉(ことば)である。声(こえ)に出(だ)すとアタマが反応(はんのう)する、読(よ)むと知識(ちしき)や情報(じょうほう)が引(ひ)き出(だ)されてくる言葉(ことば)である。

・・・と概念(がいねん)付(づ)けて、「ことば」に対(たい)して違(ちが)った視点(してん)から述(の)べられている。
「カラダ語」と「アタマ語」なかなか面白(おもしろ)いネーミングだなと感(かん)じました。
同(おな)じ言語(げんご)でも相手(あいて)に通(つう)じているようで、通(つう)じていない言葉(ことば)。
スムーズなコミュニケーションをする上(うえ)で言葉(ことば)選(えら)びの大切(たいせつ)さを実感(じっかん)しています。


授業(じゅぎょう)の中(なか)でも語感(ごかん)教育(きょういく)を積極的(せっきょくてき)に取(と)り込(こ)んでいるFutabaにとって、ぜひ一度(いちど)じっくり読(よ)んでみたい本(ほん)だなと思(おも)いました。